内藤朝雄による、オススメいじめ本

内藤さんに、いじめ研究に役立つオススメ書籍を選んでいただきました。以下、内藤さんのコメント付きリストです。 ********************** 1)『いじめの社会理論』柏書房(学術的な本。講談社学術とかちくま学芸とかのムズかしい本…

NHK「週刊 ブックレビュー」

拙著『いじめの構造−−なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)が、NHK「週刊 ブックレビュー」という番組で紹介されるようだ。 http://www.nhk.or.jp/book/prog/index.html放送日時は、7月4日、下記の通り。 NHK BS2 【放 送】 午前8:30〜9…

論点抱き合わせセットについて・再

北朝鮮が核実験を行ったと報じられた。北朝鮮に対する対処が大きな問題になるだろう。わたしは、『いじめと現代社会』(双風舎)で、論点抱き合わせセットという概念を提出した。北朝鮮に対処するときに、従来の右と左の論点抱き合わせセットに影響されて動…

ウィルス対策に関わるいくつかの提言

朝日新聞2009年5月4日朝刊より 鳥インフルに豚の1割感染。人感染のタイプも。インドネシア 全身感染性の強毒型鳥インフルエンザウィルス(N5N1型)がインドネシアの豚に広がっていることが、神戸大感染症センターの調査で分かった。人に感染する…

新刊『いじめの構造』の一部を公開します!

『いじめの構造--なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)を刊行しました。 本書では、モデル現象としての学校のいじめに焦点を当て、人間が人間にとって怪物になるメカニズムを明らかにし、そこから生じる苦しみを減らすための具体的な政策を提言した。…

現状――『SPA!』のインタビューに答えたもの

「人間の尊厳を崩す格差と、弱者による妬み合いが生きづらさの元凶」 「泣きっ面に蜂。まさに今の日本人が感じている生きづらさは、この言葉に尽きると思います」 そう語るのは、いじめの問題などに詳しい社会学者の明治大学文学部准教授、内藤朝雄氏。 「お…

『いまどき』をいじくることのむなしさ−−マスメディアに煽られた思い込みの系譜−−

『月刊少年育成』という雑誌から、「いまどきの『むなしさ』」というお題をふられて書いた文章。『「ニート」って言うな!』第二部では、酒鬼薔薇聖斗あたりから話を進めたが、それ以前の流れについて書いた。これをあわせて、戦後の流れの、ジグゾーパズル…

ある「報道祭り」について

イエスの方舟の人々に対する迫害を、原罪として記憶にとどめるべきだ。最近も、同じあやまちが繰り返された。 最近繰り返されたあやまちとは・・・? まず、下記の拙稿を読む前に言い当ててほしい。 いったい、どれほどの人が、言い当てることができるだろう…

痛みの記憶から制度を考える

劇団俳優座『春立ちぬ』(ふたくちつよし作・亀井光子演出)の公演パンフレットに文章を依頼された。劇の公演パンフレットに文章を書くのは生まれてはじめての体験。そして十数年ぶりの観劇。 「痛みの記憶から制度を変える」 『春立ちぬ』は、いじめに焦点…

「いつもの識者」を入れ替えよう

まずは以下の記事を読んでいただきたい。 性的欲求? 自分の存在誇示? 児童狙う事件に識者は‥‥ 女児が裸で倒れていた千葉県東金市の資材置き場付近を捜索する捜査員ら。女児は死亡が確認された=21日、午後、千葉県東金市(小野淳一撮影) 幼い児童や園児…

北京オリンピックとチベット

チベットの問題を忘れてはいけない。「北京オリンピック」は、チベットにかぎらず、中国でのひどい人権侵害を思い出すキーにしよう。「北京オリンピック」の話題になったら、チベットのことを話そう。それから、視聴率をはかる機器を設置しているモニターの…

八王子の通り魔事件について

八王子で模倣犯と思われる通り魔が人を殺した。2008年6月9日のメッセージ(http://d.hatena.ne.jp/izime/20080609)で予言した通りの事態が進行している。このままでは、あと数人は殺されてしまう。朝日新聞2008年7月24日より、菅野昭一容疑者(33…

秋葉原通り魔事件の祝祭的報道について

秋葉原で通り魔事件が起きた。 マス・メディアは、模倣犯が起きないように配慮して報道するべきだ。 一部のみじめな者たちが、殺人を実存的な美学としてイメージし、語り合う、流行のきっかけにならないようにしなければならない。 犯人を、ただの犯罪者以上…

スピード社の水着報道について

『朝日新聞』2008年6月7日の11面のベタ記事を紹介しよう。 鳥インフルエンザに関する記事である。なぜこれがベタ記事なのだ。 記事は下記の通り。 「鳥インフル死者即時公表やめる インドネシア保健省 【ジャカルタ=矢野英基】 トリインフルエンザ…

チベットに関する内藤朝雄さんのメッセージ

**************中国政府がチベットを侵略し、長年にわたって組織的な虐待と殺害を繰り返してきたことに強く抗議します。これは日本政府が満州で行ったこととまったく同じ行為です。人間の尊厳を守りたいと願う人々は、このような中国政府の国…

お知らせ

山形新聞に『〈いじめ学〉の時代』の書評が掲載されましたので、ご紹介します。 『山形新聞』2008年2月10日(日曜日)書評欄 「闘うための理論と希望学ぶ」 〈評〉滝口克典・若者の居場所NPO「ぷらっとほーむ」共同代表 新庄・明倫中学「マット死…

お知らせ

『図書新聞』2008年2月16日号、第2858号1〜3面に、内藤朝雄さんの文章「社会の問題を映し出す染色液−−不可視の領域が見えるような輪郭線を引く作業」が掲載されます。

赤塚行雄編『青少年非行・犯罪史資料』日本図書センター

赤塚行雄編『青少年非行・犯罪史資料』のパンフレットに掲載された、内藤朝雄さんの推薦文です。 ******** 青少年問題について論じるうえでの必須資料 「近年、青少年が未曾有の危機に陥っている。彼らは道徳を失い、社会との絆が薄れ、根腐れしてし…

学校という有害な閉鎖空間がもたらす、奴隷的境遇

『学校マネジメント 2008年1月号』に掲載された内藤朝雄さんの文章です。「学校」という空間の特殊性と、経済活動の機能について論じています。

イベントのお知らせ 内藤朝雄氏講演会『<いじめ学>の時代』について

日時:2008年1月13日(日)午後5時〜7時 場所:教育学部1階・第一講義室 講演概要:内藤朝雄氏のご新著『〈いじめ学〉の時代』に基づき、いじめそのものの研究だけでなく、さまざまな分野で、いじめから見えてくるものの思考触発的な重要性を提起していた…

神奈川新聞、12月2日の読書面に書評が出ていました。

以下紙面です。 「〈いじめ学〉の時代」内藤朝雄 著学校を覆ういじめ問題。「命の尊厳教育が対策のカギ」などさまざまな主張が聞かれるが、社会学者の著者はこの種の常識論を全面否定する。校内暴力には警察を介入させ、クラス単位の教育を見直せば、いじめ…

内藤朝雄さんがTBSラジオに出演しました。

アクセス特集・藤井誠二+渡辺真理+内藤朝雄 インターネット対談『いじめにどう対処すればいいのか?』 内藤朝雄さんが、藤井誠二さんのラジオ番組でいじめについて語っています。

三省堂書店名古屋テルミナ店主催トークイベントのお知らせ

《イベント名》 内藤朝雄の「いじめ学」と東郷高校―『『〈いじめ学〉の時代』』刊行記念トークショー― 講師・内藤朝雄(明治大学准教授)×ゲスト・加藤淳(元東郷高校教諭) 【概要】 いじめ論の第一人者、内藤朝雄氏の著書『〈いじめ学〉の時代』刊行を記念して、…

ジュンク堂書店池袋本店トークセッションのお知らせ

内藤朝雄『〈いじめ学〉の時代』刊行記念して、藤井誠二氏とのトークセッションを行ないます。 藤井氏と内藤氏はともに名古屋に育ち、昔からのお知り合いです。また、藤井氏の処女作が、愛知県の管理教育の実態にプロテストする『オイこら!学校―高校生が書…

bk1に掲載されました

内藤朝雄さんの著書、『〈いじめ学〉の時代』がもうすぐ発売です。 http://www.bk1.jp/product/02932406

「いじめ学」内藤朝雄氏に聞く、問題の深層と対策

原宿新聞に掲載された、内藤朝雄さんのインタビュー記事です。 「いじめ学」内藤朝雄氏に聞く、問題の深層と対策 日を追うごとに深刻の度を増す、連日のいじめ報道。だが問題のあまりの根深さを前にして、我々大人が口にできることといえば「命を尊重する教…

『いじめ学の時代(仮)』

内藤朝雄さんの書籍が10月に発売予定です。Amazonなどでの予約はまだのようですが、発売した際にはこのブログでも告知したいと思います。 著者: 内藤朝雄(明治大学准教授)=著 予価: 1,785円(税込) 刊行日: 2007年10月 ISBN: 978-4-7601-3219-5 判型:…

NHK『新BSディベート』「いじめとどう闘うか」再放送

9月23日(日)、内藤朝雄さんが出演した番組『新BSディベート』が再放送します。15時10分〜16時00分(第一部) 16時10分〜17時00分(第二部) いずれも衛星第1放送(BS1)です。以下に、番組サイトに掲載された、内藤さんの文書を掲載い…

感想フィードバック

当ブログを開設し、キャンペーンを展開してはや2ヶ月がすぎました。この2ヶ月の間、多くのブロガーの方が『いじめと現代社会』および「いじめと現代社会ブログ」への反応・感想を書いていらっしゃいます。ありがとうございます!以下に、気づいたものから…

内藤朝雄さんスペシャルインタビュー その3

「その1」「その2」に続き、インタビュー完結です。「その3」では、「いじめ」実践的な提案と政治哲学的なバックボーンについてお話いただきました。*******************■休憩中。朝日新聞の特集や伊吹大臣からの手紙を見ながら〜 荻…