2008-01-01から1年間の記事一覧

痛みの記憶から制度を考える

劇団俳優座『春立ちぬ』(ふたくちつよし作・亀井光子演出)の公演パンフレットに文章を依頼された。劇の公演パンフレットに文章を書くのは生まれてはじめての体験。そして十数年ぶりの観劇。 「痛みの記憶から制度を変える」 『春立ちぬ』は、いじめに焦点…

「いつもの識者」を入れ替えよう

まずは以下の記事を読んでいただきたい。 性的欲求? 自分の存在誇示? 児童狙う事件に識者は‥‥ 女児が裸で倒れていた千葉県東金市の資材置き場付近を捜索する捜査員ら。女児は死亡が確認された=21日、午後、千葉県東金市(小野淳一撮影) 幼い児童や園児…

北京オリンピックとチベット

チベットの問題を忘れてはいけない。「北京オリンピック」は、チベットにかぎらず、中国でのひどい人権侵害を思い出すキーにしよう。「北京オリンピック」の話題になったら、チベットのことを話そう。それから、視聴率をはかる機器を設置しているモニターの…

八王子の通り魔事件について

八王子で模倣犯と思われる通り魔が人を殺した。2008年6月9日のメッセージ(http://d.hatena.ne.jp/izime/20080609)で予言した通りの事態が進行している。このままでは、あと数人は殺されてしまう。朝日新聞2008年7月24日より、菅野昭一容疑者(33…

秋葉原通り魔事件の祝祭的報道について

秋葉原で通り魔事件が起きた。 マス・メディアは、模倣犯が起きないように配慮して報道するべきだ。 一部のみじめな者たちが、殺人を実存的な美学としてイメージし、語り合う、流行のきっかけにならないようにしなければならない。 犯人を、ただの犯罪者以上…

スピード社の水着報道について

『朝日新聞』2008年6月7日の11面のベタ記事を紹介しよう。 鳥インフルエンザに関する記事である。なぜこれがベタ記事なのだ。 記事は下記の通り。 「鳥インフル死者即時公表やめる インドネシア保健省 【ジャカルタ=矢野英基】 トリインフルエンザ…

チベットに関する内藤朝雄さんのメッセージ

**************中国政府がチベットを侵略し、長年にわたって組織的な虐待と殺害を繰り返してきたことに強く抗議します。これは日本政府が満州で行ったこととまったく同じ行為です。人間の尊厳を守りたいと願う人々は、このような中国政府の国…

お知らせ

山形新聞に『〈いじめ学〉の時代』の書評が掲載されましたので、ご紹介します。 『山形新聞』2008年2月10日(日曜日)書評欄 「闘うための理論と希望学ぶ」 〈評〉滝口克典・若者の居場所NPO「ぷらっとほーむ」共同代表 新庄・明倫中学「マット死…

お知らせ

『図書新聞』2008年2月16日号、第2858号1〜3面に、内藤朝雄さんの文章「社会の問題を映し出す染色液−−不可視の領域が見えるような輪郭線を引く作業」が掲載されます。

赤塚行雄編『青少年非行・犯罪史資料』日本図書センター

赤塚行雄編『青少年非行・犯罪史資料』のパンフレットに掲載された、内藤朝雄さんの推薦文です。 ******** 青少年問題について論じるうえでの必須資料 「近年、青少年が未曾有の危機に陥っている。彼らは道徳を失い、社会との絆が薄れ、根腐れしてし…

学校という有害な閉鎖空間がもたらす、奴隷的境遇

『学校マネジメント 2008年1月号』に掲載された内藤朝雄さんの文章です。「学校」という空間の特殊性と、経済活動の機能について論じています。

イベントのお知らせ 内藤朝雄氏講演会『<いじめ学>の時代』について

日時:2008年1月13日(日)午後5時〜7時 場所:教育学部1階・第一講義室 講演概要:内藤朝雄氏のご新著『〈いじめ学〉の時代』に基づき、いじめそのものの研究だけでなく、さまざまな分野で、いじめから見えてくるものの思考触発的な重要性を提起していた…