取手市の中3いじめ自殺事件の徹底分析と、中井久夫の孤立化・無力化・透明化三段階論を洗練させた新理論

www.youtube.com 取手市の中学校の集団生活で追い詰められ、いじめ殺された中島菜保子さんについて、渾身の力をこめて書こうと思った。だが、大量になされた報道は、ほとんどが学校と教委の不誠実な対応についてのものだった。加害者が追い詰め、被害者が追…

用途限定の世界政府

現時点で人類史上最も重要なオピニオンを出した。こうすれば核戦争を回避できるというアイデアだ。私が書いたいじめの記事にくらべて、読む人の数が極端に少ない。この重要性に気づいた人は、だれか世界各国の言語(特に重要なのは中国語、ロシア語、英語)…

全体主義としての教育の論理

拙著『いじめと現代社会』(双風舎、2007年)pp.114-119 (初出 『図書新聞』2006年5月20日) 全体主義としての教育の論理1991年7月28日、瀬戸内海の小佐木島にある「風の子学園」で、坂井幸夫園長が、少年と少女を手錠でつないでコンテナに監禁し、熱中症で…

日本国憲法の基本価値は、「人類普遍」の人権、自由、平等でなければ

拙著『いじめと現代社会』(双風舎、2007年)pp.103-1106 (初出は『図書新聞』2006年2月18日) 日本国憲法の基本価値は、「人類普遍」の人権、自由、平等でなければならない1993年1月、山形県新庄市の明倫中学校の体育館で、ひとりの少年がマットに逆さに突…

「半」超越性を蔓延させないための装置を社会は必要とする

拙著『いじめと現代社会』(双風舎、2007年)pp.144-148 (初出は『図書新聞』2006年10月21日) 「半」超越性を蔓延させないための装置を社会は必要とする 隆起一貫型超越性は、個別の関係を超えて、普遍的な水準に規範の準拠点を設定する。社会の規模が拡大…

天皇の象徴責任論

拙著『いじめと現代社会』(双風舎、2007年)pp.132-135 (初出は『図書新聞』2006年9月2日号) 天皇の象徴責任論 前項では、プリミティヴな感情の憑依(ひょうい)の論理がそのまま、機能分化した社会に必要不可欠な普遍性や超越性に接続しうる「半」普遍・…

二種類の国家観

拙著 『いじめと現代社会』 (双風舎、2007年) pp.126-131 (初出は『図書新聞』2006年7月15日号) 二種類の国家観 国家観には二種類ある。 ひとつは、国家を、一人ひとりの人間の共存と福祉のための公共財である機械装置と考えるものである。国家は水道や…

 ゆとり教育について: 「論点」 “風通しいい”学校目指せ

10年前に『読売新聞』に書いた文章(2003年7月4日)。 掲載可能なように、担当者と何回もメールでやりとりをして、激しい表現を丸くした作業がなつかしい。 激しい語彙を使わなくても十分表現できるということは、目から鱗だった。 執筆でも講演でも、媒体の…

各党いじめ対策法案の致命的欠陥−−コメントを朝日に発信

自由民主党と民主党のいじめ対策法案について厳しいコメントを、多くの人々に向けて発信しました いじめ問題について法律で対策を講じることには賛成だが、与野党の法案を見る限り、両者とも決定的なポイントがずれている。 いじめは学校という閉鎖空間の中…

内藤がデマを流しているというネット右翼によるデマについて

ネット右翼が、内藤朝雄がデマを流しているというデマを流していた。ネット右翼のデマツィートを目にされた方は、これをご覧下さい。(メディアの方々はネット右翼による嫌がらせの横行について報道をしてください。これがあたりまえになると、日本の自由と…

「原子力ムラ」と仲間内の論理

9月に寄稿した記事「『原子力ムラ』と仲間うちの論理」(『図書新聞』第3029号)を紹介する。 さまざまな方々がビラにつかってくださればと思って執筆した。今、子どもたちを被曝で殺そうとしているエリートたちが、最も言われたくないと思うはずのことに狙…

瓦礫政策の裏にひそむ残虐な理論

わたしは、これまでの日本政府の一部の動きに対して、統計的に死亡率の差が出ないようにして福島原発事故の責任を逃れるために、瓦礫や肥料を全国にばらまく一億総被曝政策で子どもをまんべんなく殺害する意図を疑ってきた。細野豪志らの瓦礫拡散政策や農林…

パブリックコメント

経済産業省がパブリックコメントを募集した。http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620111033&Mode=0http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000078557http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownloa…

日本はここまで壊れてしまったかと驚いた。

警察が平和的なタイプのデモに対して暴力をふるうようになった。どう考えても、デモをしているひとたちは、非合法活動を指向する「反社会的集団」ではなく「素人」だ。 日本はついに政治的自由に関して中東諸国や中国やミャンマーと同レベルに転落してしまっ…

クビにすべきは放射能瓦礫をばらまく細野豪志であって鉢呂ではない

この人はクビにするほどのことはしていない。 日本中の人に被曝しろといってがれきをばらまこうとしている細野豪志が首にならないで、どうしてこのオジサンが首になるのか。おかしい。 毎日新聞HP http://mainichi.jp/news/20110910urgitr090001000c.html よ…

武田教授が正しい。毒がばらまかたのは事実なのだから

武田邦彦教授が正しい。東電によって毒がばらまかれたのが事実なのだから。 その毒がばらまかれた地域の野菜を食べるのは危険だ。 人の命を大切に思う側であれば、当然の指摘である。市長の一関市の勝部修市長の方が、人命軽視の発言が問題視されるはずだ。…

【細野が国民に強いる連帯責任・福島の痛みを日本全体で分かちあう

細野豪志、放射能がれきを日本中にばらまくことについて、「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮」と発言。 「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮ではないかと思っている」と発言した細野豪志氏の発言は大問題だ。日本…

原子力村の根本栄養素は人事

「『原子力ムラ』と仲間うちの論理」(『図書新聞』第3029号)を出しました。 ぜひ読んで下さい。 日本人が殺されるか、エリートたちをその地位から放逐するか、この国の運命は二者択一――「原子力ムラ」の生命を維持する根本栄養素は人事である といった抜粋…

福島原発事故についての世界の見解

福島原発事故についての世界の見解 ★ドイツの公共放送局第二ドイツテレビ(ZDF)ドイツの全国テレビ ★オーストラリア放送協会 ★これらの番組を日本人に見られないようにしようとする者たちを監視し、後で刑事罰を科すようにする必要がある。 マスメディアに…

パブリックコメント

食品安全委員会にパブリックコメントを提出する。http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_risk_radio_230729.htmlわたしが提出した文章「放射性物質食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての御意見・情報の募集について」 1 科学的研究を行ったり、そ…

中国の核施設で黒煙

★最初に追記Give up! わからないとしか言いようがない。きちんと政府や大手メディアは調べてくれ! 政府や大手メディアは、一人一人ではできないことを集合的に行うための公共財のはずなのに、やってくれない・・・・素人のネットワークでは把握不可能 中国…

細野豪志よ、日本中の農地に放射能をまいて国民を内部被曝させる気か

細野豪志よ、日本中の農地に放射能をばらまいて国民を内部被曝させるつもりか 細野氏、汚染がれきの県外処分も 福島原発事故で 2011年8月13日 12時15分 細野豪志原発事故担当相は13日、東京電力福島第1原発周辺のがれき処分に関して「福島県を最終処分場…

東電保護法は無効:国会議員への個人献金の大半が電力会社によるもの

国費で東電を救済する原子力損害賠償支援機構法案(東電保護法)が成立した。 東電という私企業は、世界規模の放射能汚染を引き起こし、多くの人を被曝させた。この損害賠償額は膨大であり、すべての資産を損害賠償にあてて倒産するのが当然である。まず東電…

日本政府とは何か

日本政府とは何か。 これを読めばわかる(ドイツ政府への拡散予測継続のお願いコメント)。 http://sentaku.org/science/1000032999/vc/%E5%AD%98%E7%B6%9A%E3%82%92%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%99%E3%82%8B 29日をもって、予測を終了するとの発表がありました…

ドイツ気象庁にお願いメールを出す

宛先はドイツ気象庁 メールアドレス info@dwd.de 「ドイツ気象庁福島放射能拡散シミュレーション担当殿日本社会は、原子力発電をめぐるエリートたちの利益と脅しのネットワークに支配されてしまっています。日本政府は、中国からの黄砂の拡散予測は公表して…

【緊急】継続要望メールを

【緊急】継続要望メールを ドイツ気象庁による福島原発からの放射能拡散予測http://www.dwd.de/bvbw/appmanager/bvbw/dwdwwwDesktop?_nfpb=true&_pageLabel=dwdwww_start&T178400415551302522764483gsbDocumentPath=Content%2FOeffentlichkeit%2FKU%2FKUPK%2…

すでに人を殺した東電とこれから人を殺す農林水産省

これによって日本中の人が大きく被曝(内部被曝)することになるはずなのに、なぜかほとんど報道されていない。農林水産省は、日本中の人に平等に内部被曝をさせ、子どもを中心に多くの人々を癌で殺そうとしているとしか思えない 東日本大震災:膨大な汚泥肥…

管理人一時休止のお知らせ

内藤朝雄の希望により、当面、当ブログの更新は、内藤朝雄本人が更新することになりました。ご了承ください。

いじめの直し方

何ヶ月か前、荻上チキさんとの共著『いじめの直し方』を朝日新聞出版から出しました。 いじめの直し方作者: 内藤朝雄,荻上チキ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/03/19メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 800回この商品を含むブログ (20件) を見…

いじめの隠蔽をしにくい制度設計を

いじめを隠蔽した学校関係者を厳しく処分する懲戒規定を、全国の学校で制度として敷くことを提案する。いじめの隠蔽をしたり、隠蔽を指示した教員や教育行政の職員は、公金横領や物理的セクハラ同様、懲戒免職を標準とするべきだ。まず、今回の事件では、マ…