北京オリンピックとチベット

チベットの問題を忘れてはいけない。「北京オリンピック」は、チベットにかぎらず、中国でのひどい人権侵害を思い出すキーにしよう。「北京オリンピック」の話題になったら、チベットのことを話そう。

それから、視聴率をはかる機器を設置しているモニターの方々で、中国の人権侵害に胸を痛めているあなたにお願いがあります。北京オリンピックの映像が映ったら、テレビのチャンネルを変えてください。あなたのチャンネル操作が、メディア企業が番組をスポンサーに売る価格を決めます。あなたが北京オリンピックを見れば見るほど、人権を無視するテレビ番組にお金が入ってきます。

また、模倣犯を生み出して、人殺しの片棒を担ぐ、通り魔事件の「こころの闇」を娯楽のネタにする番組も、チャネルを変えてください。秋葉原の報道が、あんなふうではなかったら、八王子で殺された斉木愛さんは、今、生きているはずです。視聴率が悪ければ、メディアは報道しません。


それから、メディア各社へ提案。人民解放軍系の企業の利権について、テレビで報道してほしい。アメリカの軍産複合体については、よく問題になっていますが、中国の軍産複合体は、すさまじい力をもっているのかもしれません。
命がけの仕事になるとは思いますが、いい仕事をしたい人にとっては、ジャーナリスト人生で最高の仕事になると思います。


産経新聞HP
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080812/chn0808120906003-n2.htm
より

【ワールドウォッチング】チベット問題の深層 軍系企業が離さぬ”宝石箱” (2/2ページ)
2008.8.12 08:56

トンドュプ氏は意外な事実を明らかにした。

トウ小平氏は私に『チベットは宝石箱だ』と語ったことがあります。チベットは豊富な地下資源のほか、森林や動物など豊富な自然資源の宝庫ですが、その経済利権を握っているのが中国人民解放軍系の企業。このため、胡主席でさえもチベット問題の解決は難しいのです」

新華社電によると、同自治区の地下資源の価値は1250億ドル(約13兆5000億円)にも達する。さらに、核兵器開発の軍事施設も多数、同自治区内にあるという。

しかし、トンドュプ氏は「胡主席ダライ・ラマ法王との直接対話で道は開けると思う。中国側は早く対話に応じるべきだ」と強調する。なかなか難しいとは思うが、できるだけ早く対話が実現するのを祈るばかりだ。(相馬勝)